志波彦神社(読み)しわひこじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「志波彦神社」の意味・読み・例文・類語

しわひこ‐じんじゃ しはひこ‥【志波彦神社】

宮城県塩竈市一森山にある神社。旧国幣中社。祭神は志波彦神。もとは現在の仙台市宮城野区岩切にあり冠川(かむりかわ)明神ともよばれたが社地が狭く、明治七年(一八七四塩竈神社別宮に奉遷し、昭和一三年(一九三八)現在地に遷座した。塩竈様。→塩竈神社

しばひこ‐じんじゃ【志波彦神社】

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デジタル大辞泉 「志波彦神社」の意味・読み・例文・類語

しわひこ‐じんじゃ〔しはひこ‐〕【志波彦神社】

宮城県塩竈しおがま市にある神社。祭神は志波彦神。もと宮城郡岩切村にあったが、明治7年(1874)塩竈神社の境内へ移した。→塩竈神社

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日本歴史地名大系 「志波彦神社」の解説

志波彦神社
しわひこじんじや

延喜式」神名帳記載の宮城郡四座の一。名神大社。祭神志波彦神。貞観元年(八五九)従四位下に進階(「三代実録」同年正月二七日条)。当神社はもと宮城郡岩切いわきり(現仙台市)にあり、冠川かむりかわ明神ともよばれていた(封内名蹟志)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「志波彦神社」の意味・わかりやすい解説

志波彦神社
しわひこじんじゃ

宮城県塩竈(しおがま)市一森山に鎮座。志波彦神(しわひこのかみ)を祀(まつ)る。創祀(そうし)年代不詳。859年(貞観1)従(じゅ)四位下、『延喜式(えんぎしき)』では名神(みょうじん)大社に列せられた。旧社地は仙台市宮城野区岩切の冠川(かむりがわ)畔にあったが、中世以降衰微、冠川明神として小祠(しょうし)を残すにすぎなかった。1871年(明治4)国幣中社に列格、74年塩竈神社別宮殿内に奉遷した。1938年(昭和13)に至り塩竈神社境内の現社地に社殿竣功(しゅんこう)し遷座。例祭は3月29日。

[高橋美由紀]

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百科事典マイペディア 「志波彦神社」の意味・わかりやすい解説

志波彦神社【しわひこじんじゃ】

宮城県塩竈市一森山に鎮座。旧国幣中社。志波彦神をまつる。祭神はこの地方開発の祖神。延喜式の名神大社に比定される。もと宮城郡岩切村にあったのを,1874年塩竈(しおがま)神社の社地に移し,1938年同社の隣に社地を設け,社殿を建設。例祭は3月29日。

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デジタル大辞泉プラス 「志波彦神社」の解説

志波彦(しわひこ)神社

宮城県塩竈市にある神社。祭神は志波彦大神。かつては宮城郡岩切村(現在の仙台市岩切)にあったが、1874年に鹽竈(しおがま)神社の別宮本殿に遷祀。

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世界大百科事典(旧版)内の志波彦神社の言及

【塩竈神社】より

…このとき大崎八幡神社もともに竣功しており,おそらくこれに劣らぬ華麗を誇っていたと思われるが,この社殿は火災にあい,現社殿は4代綱村をうけて5代吉村の1704年(宝永1)成ったもの。志波彦神社を合祀,市内には御釜社がある。【高橋 富雄】。…

※「志波彦神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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