忠恕(読み)ちゅうじょ

精選版 日本国語大辞典 「忠恕」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐じょ【忠恕】

〘名〙 自分良心に忠実であることと、他人に対して思いやりの深いこと。忠実で同情心に富むこと。〔文明本節用集(室町中)〕
集義和書(1676頃)一〇「忠恕の道は是よりも近きことあり。人を以て人を治るは二人のやうなれども、心の天理は天下一貫なり」 〔論語里仁

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「忠恕」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐じょ【忠×恕】

自分の良心に忠実であることと、他人に対する思いやりが深いこと。
「君の―僕に其姓名を告げざるも」〈織田訳・花柳春話

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「忠恕」の読み・字形・画数・意味

【忠恕】ちゆうじよ

まことと、思いやり。〔論語、里仁〕子曰く、~吾が、一以て之れを貫くと。~門人問ふ~曾子曰く、夫子(ふうし)のは、忠恕のみと。

字通「忠」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android