怪事（読み）けじ

精選版 日本国語大辞典

け‐じ【怪事】

〘名〙 (形動)(「け」は「怪」の呉音) 異常なこと。不思議なこと。また、そのさま。珍事。かいじ。

※玉塵抄（1563）一二「人はとにかうに必竟は口をやしない腹をやしないこやすことに、わざわいにあい怪(ケ)なことにあう者なり」

※俳諧・類船集（1676）津「東山に有将軍塚は怪事(ケジ)あらんとては鳴動する也」

かい‐じ クヮイ‥【怪事】

〘名〙 あやしげな事柄。不思議なこと。→咄咄怪事(とつとつかいじ)。

※後二条師通記‐寛治四年（1090）一〇月一五日「烏鳴有_二恠事_一。召_二泰長_一令_二卜筮_一」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

かい‐じ〔クワイ‐〕【怪事】

不思議な出来事。奇怪な事件。

出典　小学館

普及版 字通

【怪事】かい（くわい）じ

理解しがたいこと。〔晋書、殷浩伝〕、黜放(ちゆつはう)せらるると雖も、口に怨言無く、を夷(やす)らかにし、命に委し、談詠して輟(や)めず。～但だ日、に咄咄怪事の四字を作(な)すのみ。

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出典　平凡社「普及版 字通」