恂恂(読み)じゅんじゅん

精選版 日本国語大辞典 「恂恂」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐じゅん【恂恂】

〘形動タリ〙
① まじめなさま。〔文明本節用集(室町中)〕
※俳諧・随斎諧話(1819)落柿先生行状〈佐々木尚義〉「先生もとより天資孝弟克養純固(こくようじゅんこ)にして、平居恂恂(ジュンジュン)たる儒也」 〔論語郷党
② おそれつつしむさま。うやうやしいさま。
江戸繁昌記(1832‐36)二「恂々翼々、鮑を辟て芝に居り、人を誨て倦まず」 〔柳宗元‐捕蛇者説〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「恂恂」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐じゅん【××恂】

[ト・タル][文][形動タリ]まことのあるさま。まじめなさま。
「其の家居するや―として儒者の如く」〈露伴運命

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「恂恂」の読み・字形・画数・意味

【恂恂】しゆんしゆん

つつしみ深い。まことあるさま。また、おずおずするさま。唐・柳宗元〔捕蛇者の説〕吾(われ)恂恂として(た)ち、其の缶(ふ)(ほとぎ)を、吾が蛇ほ存するときは、則ち弛然(しぜん)として臥す。

字通「恂」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android