恍惚(読み)コウコツ

デジタル大辞泉 「恍惚」の意味・読み・例文・類語

こう‐こつ〔クワウ‐〕【××惚】

[ト・タル][文][形動タリ]
物事に心を奪われてうっとりするさま。「恍惚として聴き入る」「恍惚境地
意識がはっきりしないさま。
将軍はすでに疲れ切っていた…精神も次第に―となるほどだった」〈藤村夜明け前
老人の、病的に頭がぼんやりしているさま。有吉佐和子著「恍惚の人」(昭和47年)により流行した。
[類語](1うっとり酔う酔いれるひた陶酔する陶然とろけるしびれる/(3老いる老ける老い込む老け込む年老いる老いさらばえる老いぼれる老い早老老化老残老衰よぼよぼけるほうける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の恍惚の言及

【エクスタシー】より

…意識水準が低下して主体的な意志による行動の自由を失い,忘我状態となるか,苦悶,歓喜,憂愁などの気分を伴う恍惚状態になること。宗教における神秘的体験や,性的恍惚感も含む。…

※「恍惚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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