恐怖の均衡(読み)きょうふのきんこう(英語表記)balance of terror

百科事典マイペディア 「恐怖の均衡」の意味・わかりやすい解説

恐怖の均衡【きょうふのきんこう】

第2次大戦後の冷戦期およびそれ以後の東西両陣営の共存が,単なる〈力の均衡〉であるにとどまらず,〈みな殺し兵器〉としての核兵器への相互恐怖に根ざしていることを形容する言葉。→冷戦

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「恐怖の均衡」の意味・わかりやすい解説

恐怖の均衡
きょうふのきんこう
balance of terror

核戦略用語。核保有国が互いに相手に甚大な損害を与えるのが可能なまでに核弾頭,核運搬手段などを保有した結果,核の手づまり状態をつくりだしたが,この相互破壊による均衡状態を心理的に恐怖の均衡という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android