恒常性(読み)こうじょうせい

精選版 日本国語大辞典 「恒常性」の意味・読み・例文・類語

こうじょう‐せい コウジャウ‥【恒常性】

〘名〙
① つねに定まっていて変わらないこと。
※薬の効用(1964)〈佐久間昭〉一七「人工の海の恒常性をくずさないようにしなければならない」
心理学で、物の大きさ、形、色、音などは、距離、光の明暗などの条件によって違っているはずなのに、生理的刺激とは無関係に、ほぼ同じように感じられる傾向のあるさまをいう。

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デジタル大辞泉 「恒常性」の意味・読み・例文・類語

こうじょう‐せい〔コウジヤウ‐〕【恒常性】

生物の生理状態などが一定するように調節される性質。→ホメオスターシス

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知恵蔵 「恒常性」の解説

恒常性

ホメオスタシス」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内の恒常性の言及

【知覚】より

…したがって今日では,知覚は受容器でとらえた感覚信号の空間的・時間的パターンから,中枢神経系で何段階かの情報処理を経て読み取られた,あるまとまった意味のある情報であると理解されている。
[知覚の恒常性]
 知覚はもともと感覚の種類によって大きく分かれているが,さらに同じ感覚の中でもいくつかのカテゴリーに分かれる。特に視覚は,明るさ,色彩,形態,大きさ,運動,奥行き,空間などさまざまなカテゴリーの知覚に分かれる。…

【ホメオスタシス】より

…生物の生理系(たとえば血液)が正常な状態を維持する現象を意味する言葉で,〈等しい〉とか〈同一〉という意味のhomeoと,〈平衡状態〉〈定常状態〉の意味のstasisを結びつけて,アメリカの生理学者キャノンW.B.Cannonが1932年に提唱したもの。恒常性とも訳される。 直接外環境の変動にさらされているバクテリアや単細胞の動植物とちがって,多細胞生物は体表に外被(皮膚,樹皮など)があり,体内に体液,樹液があるので,細胞にたいする外界の影響は多少とも間接的なものになる。…

※「恒常性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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