恩田陸(読み)オンダリク

デジタル大辞泉 「恩田陸」の意味・読み・例文・類語

おんだ‐りく【恩田陸】

[1964~ ]小説家。青森の生まれ。本名、熊谷奈苗。平成4年(1992)日本ファンタジーノベル大賞候補作となった「六番目の小夜子」で作家デビュー。推理小説ファンタジーをはじめ幅広い作品を手がける。「夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞、「中庭出来事」で山本周五郎賞、「蜜蜂遠雷」で直木賞受賞。他に「ユージニア」「きのうの世界」など。

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知恵蔵mini 「恩田陸」の解説

恩田陸

日本の作家(女性)。1964年10月25日、青森県青森市生まれ。早稲田大学教育学部を卒業後、不動産会社勤務などを経て、92年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった『六番目の小夜子』(新潮社)で作家デビューした。2005年には、『夜のピクニック』(新潮社)で吉川英治文学新人賞と本屋大賞を受賞する。06年『ユージニア』(角川書店)で日本推理作家協会賞長篇及び連作短篇集部門を、07年『中庭の出来事』(新潮社)では山本周五郎賞を受賞した。直木賞には、05年の『ユージニア』『蒲公英草紙 常野物語』(集英社)、08年『きのうの世界』(講談社)、11年『夢違』(角川書店)、13年『夜の底は柔らかな幻』(文藝春秋)が候補となり、『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)で17年1月、第156回直木賞を受賞した。同作は、同年4月に「第14回本屋大賞」を受賞し、同賞2回目受賞及び直木賞とのダブル受賞(共に史上初)を成し遂げた。

(2017-4-13)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「恩田陸」の解説

恩田陸 おんだ-りく

1964- 平成時代の小説家。
昭和39年10月24日生まれ。平成4年「六番目の小夜子」で作家デビュー。17年「夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞,本屋大賞。19年「中庭の出来事」で山本周五郎賞。同年江戸川乱歩賞選考委員。推理小説,ファンタジーと幅広く執筆。宮城県出身。早大卒。本名は熊谷奈苗。著作ほかに「きのうの世界」「夢違」など。

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