恩降(読み)オンコウ

デジタル大辞泉 「恩降」の意味・読み・例文・類語

おん‐こう〔‐カウ〕【恩降】

律令制で、恩赦おんしゃにより罪が軽減されたこと。→恩赦おんしゃ

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精選版 日本国語大辞典 「恩降」の意味・読み・例文・類語

おん‐こう ‥カウ【恩降】

〘名〙 律令制で、罪を犯した者が恩赦にあって罪を軽減されること。
令義解(718)考課「即別勅放免。及会恩降者。並不殿限〈謂。恩降者。恩赦及降也。不殿限者。依律。若贖銅輸訖。後会降者。唯除降。余准殿降之也〉」

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世界大百科事典(旧版)内の恩降の言及

【赦】より

…常赦不免の罪とは,悪逆,謀反,大逆,故殺人,反逆縁坐,監守内(地位権限を利用した)の姦・盗・略人(人身売買)・受財枉法(収賄して法をまげる),殺人応死等をいう。降は恩降ともいい,罪を全免するのではなく,何等か減軽するもので,天下一律に行う場合も,特定個人を対象とする場合もある。勅放は皇帝の特別の恩寵によって特定個人の罪を全免し,官位・勲位も犯罪発覚以前の状態に復される。…

※「恩降」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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