悉く・尽く(読み)ことごとく

精選版 日本国語大辞典 「悉く・尽く」の意味・読み・例文・類語

ことごと‐く【悉く・尽く】

〘副〙 (「く」は接尾語)
多く事物が例外なく一致するさま。すべて。全部。残らず。
書紀(720)神代上(兼方本訓)「是を以て百姓(をほむたから)、今(いま)に至るまでに咸(コトコトク)恩頼(みたまのふゆ)を蒙(かう)へり」
方丈記(1212)「よからぬ事どもうち続きて、五穀ことごとくならず」
② 非常に。たいそう。
落語出世の鼻(1892)〈禽語楼小さん〉「其方恐れ多くも一天万乗の君に悉(コトゴト)忠義の奴である」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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