悪口雑言(読み)あっこうぞうごん

精選版 日本国語大辞典 「悪口雑言」の意味・読み・例文・類語

あっこう‐ぞうごん アクコウザフゴン【悪口雑言】

〘名〙 いろいろさまざまに悪口を言うこと。また、その言葉。散々にののしること。
日葡辞書(1603‐04)「Accô(アッコウ) zǒgon(ザウゴン)〈訳〉言葉による侮辱
浄瑠璃源平布引滝(1749)一「何洛中の奴原が、悪口雑言とは皆帝の事よ」

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デジタル大辞泉 「悪口雑言」の意味・読み・例文・類語

あっこう‐ぞうごん〔アクコウザフゴン〕【悪口雑言】

さんざん悪口を言うこと。いろいろののしること。また、その言葉。罵詈ばり雑言。

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四字熟語を知る辞典 「悪口雑言」の解説

悪口雑言

いろいろさまざまに悪口を言うこと。また、そのことば。散々にののしること。

[活用] ―する・―を吐く・―を浴びせる。

[使用例] 言うまでもなく、十字架にかけられたゼスス・キリシテを、群集が悪口雑言する場面である[井伏鱒二*かるさん屋敷|1953]

[使用例] まず茶店にいた客たちが銭を置いて逃げだし、次に茶店の者たちが逃げだし、昂軒は一杯の渋茶にもありつけず、六兵衛に悪口雑言をあびせながら、茶店を出てゆくという結果になるのであった[山本周五郎ひとごろし|1964]

[解説] 「雑言」はいろいろなわるぐち。同じような意味合いの語を重ねて強めた表現

[類語] 罵詈雑言

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