悪言(読み)アクゲン

デジタル大辞泉 「悪言」の意味・読み・例文・類語

あく‐げん【悪言】

人をあしざまにののしる言葉悪口あっこう。あくごん。「悪言を吐く」

あく‐ごん【悪言】

あくげん(悪言)」に同じ。
推参なる―かな」〈浄・頼光跡目論〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「悪言」の意味・読み・例文・類語

あく‐ごん【悪言】

〘名〙
今昔(1120頃か)二「豪族を恃(たの)むで悪言の事を出し」
② 聞くには快くないが、身には益になることば苦言
浄瑠璃嫗山姥(1712頃)二「おことが今の悪言(アクゴン)は、伍子胥が呉王を諫めたる金言よりなほ重し」

あく‐げん【悪言】

〘名〙
① 悪いことば。特に、人をののしることば。聞いていて不愉快なことば。悪罵悪口。あくごん。〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔礼記‐祭義〕
② (━する) 他を悪く言うこと。悪口を言うこと。
※足利本論語抄(16C)泰伯第八「人々依死、謂善言者あり。悪言するもあらん也」

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普及版 字通 「悪言」の読み・字形・画数・意味

【悪言】あくげん

悪口。人を傷つける語。〔礼記、祭義〕壹(ひと)たび言を出だしては、敢て母をれず。是の故に、惡言口に出ださず、忿言身に反(かへ)らず。

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