惚気(読み)ノロケ

デジタル大辞泉 「惚気」の意味・読み・例文・類語

のろ‐け【×惚気】

のろけること。また、その話。「お惚気にあてられる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「惚気」の意味・読み・例文・類語

のろけ【惚気】

〘名〙 (動詞「のろける(惚気)」の連用形名詞化)
① ほれること。情におぼれること。あるいは、いい気になって自分の妻や夫、または恋人などのことを話すこと。また、その話。おのろけ。
人情本春色梅児誉美(1832‐33)三「うっかりしてゐて、おめへの艷情(ノロケ)を受るやつサ」
② 特に、女色におぼれる男をいう。放蕩者
滑稽本・穴さがし心の内そと(1863‐65頃)初「此また此方の蕩夫(ノロケ)が、どこへいてけつかるのぢゃ」
③ うぬぼれること。花柳界でいう語。〔商業符牒袖宝(1884)〕

のろ・ける【惚気】

〘自カ下一〙
色情におぼれる。女にまいる。女にひかれて甘くなる。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三「間がな透がなお縁さんの傍へ倚て、のろけた顔を見なナ」
② 自分と妻や夫、または恋人に関することをいい気になって話す。妻や夫、または恋人を自慢する。
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後「おめへがあんまりのろけるから、よだれをたらすかとおもってサ」

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