愚案に落つ(読み)グアンニオツ

デジタル大辞泉 「愚案に落つ」の意味・読み・例文・類語

愚案ぐあん・つ

おろかな考えに従う。
権勢にやおもねりけん、また愚案にや落ちけん」〈太平記・二〉
納得がいく。に落ちる。
「御辞退に及び給ふは何とも―・ち申さず」〈浄・吉野忠信

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「愚案に落つ」の意味・読み・例文・類語

ぐあん【愚案】 に 落(お)

① おろかな意見にひっかかる。
※太平記(14C後)二「権勢にや阿(おもね)りけん、又愚案(グあん)にや落けん、皆此の義に同じければ道蘊(だううん)再往忠言に及ばず」
② (自分の頭で)理解できる。納得する。
浄瑠璃・吉野忠信(1697頃)二「御辞退に及び給ふは、何共ぐあんにおち申さず」

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