愛惜(読み)アイセキ

デジタル大辞泉 「愛惜」の意味・読み・例文・類語

あい‐せき【愛惜】

[名](スル)
愛して大切にすること。あいじゃく。「愛惜する本」
名残惜しく思うこと。「過ぎ去った青春愛惜する」
[類語]物惜しみ未練惜しいもったいないあたら残念残り惜しい名残惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋れんれん惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない

あい‐じゃく【愛惜】

[名](スル)あいせき(愛惜)1」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「愛惜」の意味・読み・例文・類語

あい‐じゃく【愛惜】

〘名〙 (「しゃく」は「惜」の呉音)
正法眼蔵(1231‐53)夢中説夢「頭目髄脳身肉手足を愛惜することあたはず。愛惜せられざるがゆゑに、売金須是買金人なるを、玄之玄といひ」
今昔(1120頃か)一「此の人、世に有て五欲に貪着し、財宝を愛惜して、更に无常を不悟(さとら)ず」

あい‐せき【愛惜】

〘名〙 ある事物や人を大切にして、手放したり傷つけたりするのを惜しむこと。なごり惜しさ。あいじゃく。
※六如庵詩鈔‐二編(1797)五・画馬引為福井敬斎君賦「至尊愛惜不自御、勅賜将軍其才」 〔列子黄帝

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普及版 字通 「愛惜」の読み・字形・画数・意味

【愛惜】あいせき

ものおしみする。大切にする。〔文選古詩十九首十五〕愚は費を愛惜し 但だ後世に嗤(わら)はる

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