慟哭(読み)どうこく

精選版 日本国語大辞典 「慟哭」の意味・読み・例文・類語

どう‐こく【慟哭】

〘名〙 悲しみに耐えきれないで大声をあげて泣くこと。号泣すること。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
破戒(1906)〈島崎藤村〉七「声を揚げて慟哭(ドウコク)したいとも思った」 〔李白‐古風・其五四〕

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デジタル大辞泉 「慟哭」の意味・読み・例文・類語

どう‐こく【××哭】

[名](スル)悲しみのあまり、声をあげて泣くこと。「訃報に接して慟哭する」
[類語]泣く涙する涙ぐむむせすすり上げるしゃくり上げるき上げるこくする落涙する流涕りゅうていする涕泣ていきゅうする歔欷きょきする嗚咽おえつする号泣する号哭ごうこくするめそめそする差し泣き明かす泣き暮らす泣き伏す泣き沈む泣き崩れる泣き濡れる泣き出す泣き叫ぶ泣き喚く泣き腫らす泣きじゃくるむせび泣く噎せ返る・泣き噎ぶ・すすり泣く忍び泣く涙に暮れる涙に沈む涙に噎ぶそでを絞るむずかるべそをかく

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普及版 字通 「慟哭」の読み・字形・画数・意味

【慟哭】どうこく

はげしく大声をあげてなく。清・呉偉業〔円円曲〕詩 慟哭して六軍縞素(かうそ)(喪服)す 冠を衝(つ)いて一たび怒れば、紅顏を爲す

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デジタル大辞泉プラス 「慟哭」の解説

慟哭〔映画〕

1952年公開の日本映画監督出演佐分利信脚本猪俣勝人。出演:木暮実千代、阿部寿美子、三橋達也、南寿美子、丹阿弥谷津子、千田是也ほか。第7回毎日映画コンクール男優主演賞(佐分利信)受賞

慟哭(どうこく)〔曲名〕

日本ポピュラー音楽。歌は女性歌手、工藤静香。1993年発売。作詞中島みゆき作曲:後藤次利。フジテレビ系で放送ドラマ「あの日に帰りたい」の主題歌。

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