慧遠[廬山](読み)えおん[ろざん](英語表記)Hui-yuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慧遠[廬山]」の意味・わかりやすい解説

慧遠[廬山]
えおん[ろざん]
Hui-yuan

[生]咸和9(334)
[没]義煕12(416)
中国,東晋時代の代表的な僧。山西省出身。幼少より儒学老荘に長じたが 21歳で道安を師とする。師を驚嘆させるほどの学僧でもあったが同時に宗教的求道心のある人でもあった。念仏結社である白蓮社設立,中国浄土教の創始者として後世の浄土教徒に与えた影響は大きい。また『沙門不敬王者論』を著わし,王権支配下にあった当時の仏教に対し,仏教本来の立場を主張した。

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