精選版 日本国語大辞典 「慳貪」の意味・読み・例文・類語
けん‐どん【慳貪】
〘名〙 (「慳」は物惜しみをすること、「貪」はむさぼること)
① (形動) けちで欲が深く、無慈悲なこと。思いやりがなく、冷淡なこと。不愛想なこと。また、そのさま。
※霊異記(810‐824)中「慳貪に因りて大蛇に成る縁」
② (倹飩) うどん、そば、酒、飯などを売る時、一杯ずつの盛りきりで、代わりを出さないもの。
③ 「けんどんばこ(慳貪箱)」の略。
④ 「けんどんじょろう(慳貪女郎)」の略。
※評判記・吉原呼子鳥(1668)ならぬもの「けんどんのあげ屋ゆき」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報