懐英(読み)かいえい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「懐英」の解説

懐英 かいえい

1642-1727 江戸時代前期-中期の僧。
寛永19年生まれ。筑後(ちくご)(福岡県)の真言宗祇園寺で出家。寛文3年高野山にのぼり,享保(きょうほう)2年(1717)高野山検校となる。学侶(がくりょ)方と行人(ぎょうにん)方との争いには,学侶方の立場から幕府に陳述し,勝訴にみちびいた。享保12年7月21日死去。86歳。筑後出身。俗姓小笠原。号は春潮房。編著に「高野春秋編年輯録」「元禄聖断記」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の懐英の言及

【高野春秋編年輯録】より

…高野山の学僧春潮房懐英(しゆんちようぼうかいえい)の手になる高野山の編年史。《高野春秋》ともいう。…

※「懐英」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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