懲ひ録(読み)ちょうひろく(英語表記)Ching birok

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「懲ひ録」の意味・わかりやすい解説

懲ひ録
ちょうひろく
Ching birok

朝鮮朝鮮王朝 (李朝) 第 14代宣祖 (在位 1568~1608) 時代の壬辰の役 (→文禄・慶長の役 ) について当時要職にあった柳成龍が引退後書いた記録。戦時中の政局動向がよくわかる基本的史料とされ,著者の状啓,上疏なども収載されている。仁祖 11 (33) 年,遺著『西 厓集』に収められて刊行,のち同 21年『懲ひ録』のみ刊行された。日本でも元禄8 (95) 年に京都の大和屋で重刊。同一著者による『草本懲ひ録』もある。『懲ひ録』は 1913年朝鮮古書刊行会刊行の『朝鮮群書大系』に収められ,後者は 36年朝鮮総督府刊行の『朝鮮史料叢刊』に収められている。

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