成熟乳

栄養・生化学辞典 「成熟乳」の解説

成熟乳

 成乳常乳ともいう.初乳末期乳に対して,通常生後10日以後末期乳に至る前までに分泌される乳.乳等省令日本農林規格成分規格がある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の成熟乳の言及

【乳】より

… ヒトの乳腺から分泌される乳汁中には,好中球,食細胞,リンパ球などの生きた細胞が多数含まれていて抗菌作用,免疫作用に携わり,また免疫グロブリン(とくに免疫グロブリンA)を含んでいて,それが腸管における病原体の感染を防ぎ,異物の腸管壁からの吸収をブロックして感染症を予防し,胃腸管を経由するアレルギーの成立を防ぐ。免疫グロブリンAは,出生直後の哺乳量の少ない時期に分泌される初乳中には高濃度に,哺乳量の多くなる成熟乳には低濃度に含まれ,全授乳期を通じて適当量の免疫グロブリンが子に供給される。 人乳の成分は,初乳から成熟乳への移行にともなって変化し,また,毎回の授乳に際しても,飲み始めと飲み終りで変化する。…

※「成熟乳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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