我観(読み)がかん

改訂新版 世界大百科事典 「我観」の意味・わかりやすい解説

我観 (がかん)

1923年(大正12)10月創刊された時論雑誌,総合雑誌。《日本及日本人》を主宰していた三宅雪嶺が,関東大震災を機に政教社と分かれて,女婿の中野正剛とともに発行。雪嶺の哲学的論文,時論がつねに巻頭を飾ったほか,中野正剛,杉森孝次郎,田川大吉郎らが筆をふるい文芸欄には尾崎士郎,正宗白鳥らが寄稿した。とくに雪嶺の長大な《同時代観》(のちに《同時代史》と改題刊行)の連載が著名。36年6月《東大陸》と改題されるまでに,全150冊刊。44年7月《我観》と復題したが,45年11・12月合併号をもって終刊
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android