(読み)セキ

デジタル大辞泉 「戚」の意味・読み・例文・類語

せき【戚】[漢字項目]

常用漢字] [音]セキ(漢)
身内。「姻戚縁戚外戚親戚内戚
うれえる。悲しむ。「休戚憂戚
まさかり。手おの。「干戚
[名のり]いた・ちか

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「戚」の意味・読み・例文・類語

しゅく【戚】

〘名〙 中国古代の雅楽八佾舞(はちいつのまい)武舞に用いた具。武器の斧を木でかたどり、龍頭装飾があって彩色されている。現在、日本の雅楽の舞楽用具の中にはない。

せき【戚】

〘名〙 中国古代の武器。まさかり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【鉞】より

…殷時代後期・西周時代の遺物の中には鉄刃銅鉞といわれる,刃のところが隕鉄(いんてつ)を利用してつくられたものがみられる。鉞よりやや小さい斧は戚(せき)とよばれ,舞に使用されるが,武器としても使用されたらしい。【杉本 憲司】。…

【武器】より

…鉞の中には高さ34cm,重さ6kg近いものがあって,実際これを戦場で振り回して闘うことは不可能であり,文献によって知られるように斬首や腰斬など刑罰の執行に使用されたものである。鉞をやや小型化して戦闘での殺傷用として使用したものに戚(せき)がある。しかし,戚も鉞と同じように,やがて装飾がほどこされて殺傷のための武器としての実用性を失い,権威の象徴となっていった。…

※「戚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android