戸沢(読み)とざわ

改訂新版 世界大百科事典 「戸沢」の意味・わかりやすい解説

戸沢[村] (とざわ)

山形県北部,最上郡の村。人口5304(2010)。最上地方の西端,出羽山地中にあって,中央部を最上川が西流する。支流鮭川,角(つの)川が北と南から合流する付近は水害の常襲地。JR陸羽西線,国道47号線が通る中心集落の古口(ふるくち)は近世には最上川舟運の要地であった。主産業は農業であるが,耕地が少なく豪雪地帯であるため,若年層の流出や出稼ぎが多く,過疎地域,山村振興地域に指定されている。近年,女子雇用型企業の誘致や山菜加工の地場産業の振興が図られている。最上川舟下りの乗船場や草薙(くさなぎ)温泉,今神温泉,最上川スキー場などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android