所狭し(読み)トコロセシ

デジタル大辞泉 「所狭し」の意味・読み・例文・類語

ところ‐せ・し【所狭し】

[形ク]
場所が狭い。いっぱいで余地がない。
「小さき屋ども作り集めて奉り給へるを、―・きまで遊び広げ給へり」〈紅葉賀
堂々としている。
「さるおほのかなるものは、―・くやあらむ」〈・九七〉
気づまりである。窮屈である。
「かくよろづに―・き身を」〈狭衣・一〉
取り扱いにくい。やっかいである。
さうの琴は中の細緒の堪へがたきこそ―・けれ」〈・紅葉賀〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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