扇を鳴らす(読み)おうぎをならす

精選版 日本国語大辞典 「扇を鳴らす」の意味・読み・例文・類語

おうぎ【扇】 を 鳴(な)らす

① 扇をぱちぱちと鳴らして案内を求めたり、人を呼んだりする。
源氏(1001‐14頃)若紫屏風の中をすこし引きあけてあふぎをならし給へば、〈略〉ゐざり出づる人あなり」
② 扇で歌の拍子を取る。
※竹取(9C末‐10C初)「或はしゃうかをし、或はうそをふき、扇をならしなどするに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「扇を鳴らす」の意味・読み・例文・類語

おうぎら・す

案内を請うとき、扇を打ち鳴らして人を呼ぶ。
一夜戸口に寄りて、―・し給へば」〈総角
扇を手で打って歌などの拍子をとる。
「あるいはうそぶき、―・しなどするに」〈竹取

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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