精選版 日本国語大辞典 「手の物」の意味・読み・例文・類語
て【手】 の 物(もの)
① 手にはいったもの。自分の所有に帰したもの。また、手にしているもの。
※俳諧・小町踊(1665)夏「涼しさを手の物にする扇かな〈嶺利〉」
② 自分の自由にできる物事。熟練して得意とするわざ。お手のもの。
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…この掛合を含む部分を本来の手事(本手事)として,それに続く部分でいったん終結部に近い気分を示すが,しかし,再び掛合も出てくる部分を,中チラシといい,その後の本当の終結部を本チラシまたは後(のち∥あと)チラシといった。こうした構造の,手事に比重のあるものを手事物,手の物などといい,とくに化政期(1804‐30)以後の京都における作曲で盛んになった。京流手事物,京風手事物などともいう。…
※「手の物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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