手を下す(読み)てをくだす

精選版 日本国語大辞典 「手を下す」の意味・読み・例文・類語

て【手】 を 下(くだ)

① 直接自分で行なう。みずから事に当たる。手をおろす。
保元(1220頃か)上「為義〈略〉我と手下したる合戦未だ仕らず」
※裸に虱なし(1920)〈宮武外骨〉墳墓廃止論の実行生家相続者が否定する以上は手(テ)を下(クダ)す事が出来ない」
② しはじめる。手をつける。着手する。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二「阿克来紡棉機を製せんと思ひ、手を下(クダ)し始たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「手を下す」の意味・読み・例文・類語

くだ・す

自分でそのことを行う。「社長みずから―・す」
着手する。手をつける。「まだだれも―・していない分野」
[類語]実行実践行動躬行きゅうこう励行履行実施施行しこう執行決行敢行断行遂行挙行強行再挙行う執り行う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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