デジタル大辞泉
「手弱女」の意味・読み・例文・類語
たわや‐め【手▽弱女】
《「たわや」は「撓」に接尾語「や」の付いたもの。「手弱」は当て字》なよなよとした女性。たおやめ。
「―の思ひたわみてたもとほり我はそ恋ふる舟梶をなみ」〈万・九三五〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
たおや‐め たをや‥【手弱女】
〘名〙
① か弱い女。やさしい女。なよなよと
美しい女。たわやめ。
※
書紀(720)神代上(兼方本訓)「如何
(いかむ)ぞ婦人
(タヲヤメ)(〈別訓〉たわやめ、めのこ)にして反りて言
(こと)先
(さいた)つや」
※
婦系図(1907)〈
泉鏡花〉後「死したる風も颯と涼しく、
美女(タヲヤメ)たちの面を払って」
※俳諧・大坂独吟集(1675)下「秋いろこのむ国はういたり たをやめとおどりかたびら恥さらし〈
重安〉」
たわや‐め【手弱女】
〘名〙 (「手弱」は
あて字。「たわむ(撓)」と同語源か) なよなよとした女。たおやかな女。たおやめ。
※
古事記(712)上「我が心清明き故に、我が生める子手弱女
(たわやめ)を得つ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報