手形交換高(読み)てがたこうかんだか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「手形交換高」の意味・わかりやすい解説

手形交換高
てがたこうかんだか

手形交換所に持寄って集中決済した交換手形交換高統計に表われる手形交換高は,一定の地域内における手形交換所において決済された手形,小切手などの交換高だけであって,隔地間の決済,手形交換所を経由しない本支店間の行内交換などがカバーされていないが,これらを除けば企業間の決済に主として用いられる預金通貨流通を最も端的に示す指標となる。したがって手形交換高は商取引の状況を反映するので景気動向を占う重要な指標となっている。日本では手形交換高の統計は毎月,全国六大都市別に公表されている。

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世界大百科事典(旧版)内の手形交換高の言及

【手形交換】より

…手形交換される手形,小切手の枚数,金額の変動は経済活動の変化をそのまま反映するので,景気の動向をみる手がかりとして利用されている。全国銀行協会連合会(全銀協)が〈全国手形交換高・不渡手形実数・取引停止処分数調〉で発表している。【佐藤 信幸】。…

※「手形交換高」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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