精選版 日本国語大辞典 「手棒」の意味・読み・例文・類語
てん‐ぼう【手棒】
〘名〙 (「てぼう(手棒)」の変化した語。棒のような手の意から)
① 腕が役にたたないようになっていること、また、その人をいった語。
※雑俳・雲鼓評万句合‐寛延三(1750)「てんぼうに成てから後鍔(つば)の妙」
て‐ぼう【手棒】
〘名〙
① 手に持っている棒。杖。〔文明本節用集(室町中)〕
※虎明本狂言・若市(室町末‐近世初)「てぼうをふりあげかかり給へば」
② 腕の不自由なこと。手のないこと。また、その人。てぼ。
※俳諧・鷹筑波(1638)一「えんなれば手ばうながらもいとしくて むこ殿に引くかね光の太刀〈宗朋〉」
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