手沢本(読み)しゅたくぼん

精選版 日本国語大辞典 「手沢本」の意味・読み・例文・類語

しゅたく‐ぼん【手沢本】

〘名〙
① 前人が生前愛読した書物。故人遺愛の書物。
随筆蘐園雑話(1751‐72頃)「訳筌示蒙は分けずにとぢ、示蒙の方は先にある由。手沢本訳筌は板刻の本同じことなり」
② ある人の書き入れなどがある書物。
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉東西愛書趣味の比較「(10)先賢手沢本 a蔵印識語あるもの b書入本」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「手沢本」の意味・読み・例文・類語

しゅたく‐ぼん【手沢本】

故人愛用の書。遺愛の書物。
ある人が書き入れなどして大切にしている本。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

図書館情報学用語辞典 第5版 「手沢本」の解説

手沢本

「しゅたくぼん」と読む.旧蔵者が身近に置き,手に取り,愛読した本.旧蔵者が書き入れを行った本.手沢は手あかや手の脂で付いたつやを意味する.旧蔵本とほぼ同義

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android