把握(読み)はあく

精選版 日本国語大辞典 「把握」の意味・読み・例文・類語

は‐あく【把握】

〘名〙
① 手でにぎりとること。つかむこと。とらえること。また、その分量
名君(1920)〈菊池寛〉「その堅い把握の手を緩めて」 〔国語‐楚語下〕
② 完全に理解すること。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉七「その心に把握(〈注〉トリニギル)するところあるを覚ければ」

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デジタル大辞泉 「把握」の意味・読み・例文・類語

は‐あく【把握】

[名](スル)
しっかりとつかむこと。手中におさめること。「政権把握する」
「その堅い―の手を緩めて」〈菊池寛・名君〉
しっかりと理解すること。「その場の状況把握する」
[類語]握る理解分かる知る解釈分かりのみ込み承知認識物分かり聞き分けわきまえわきまえる分別ふんべつ学ぶ了知存知聞知合点了解自覚納得早分かり早飲み込み早合点話せる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「把握」の読み・字形・画数・意味

【把握】はあく

手につかむ。一握り。〔国語、楚語下〕王曰く、其の小大は何如(いかん)と。(観射父)對(こた)へて曰く、郊栗(けんりつ)(のごとき小さな角)にぎず、嘗(じようしやう)は把握(手にもつほどの肉)にぎずと。

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