精選版 日本国語大辞典 「抓手」の意味・読み・例文・類語
つかみ‐て【抓手】
〘名〙 文楽の人形の手の一つ。指が五本とも別々になっていて、腕につけた差し金で関節を動かし、物をつかむことができるもの。大手を広げるなど手や腕の勇壮な動きや型を見せるのに適し、「絵本太功記」一〇段目の光秀などに用いられる。
※楽屋図会拾遺(1802)下「抓手(ツカミテ)ゆびさき五本とも人間のごとくはたらきあり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報