折桂(読み)セッケイ

デジタル大辞泉 「折桂」の意味・読み・例文・類語

せっ‐けい【折×桂】

《「かつらを折る」「桂林けいりん一枝いっし」などの故事から》昔、中国で、科挙に合格すること。以降は、進士試験首席で合格すること。
日本律令制で、官吏登用試験の策試に合格すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「折桂」の意味・読み・例文・類語

せっ‐けい【折桂】

〘名〙
① (晉の郤詵(げきせん)武帝の問いに答えて己の対策は天下第一、なお桂林一枝崑山の片玉の如しといったという「晉書‐郤詵伝」に見える故事から) 中国、唐以降、進士の試験に首席で合格すること。
※十巻本和名抄(934頃)序「思拾芥者、好探義実、期折桂者、競採文華」 〔温庭筠‐春日将欲東帰寄新及第苗紳先輩詩〕
令制で、官人登用試験の策試に合格すること。
菅家文草(900頃)二・講書之後、戯寄諸進士「我是㷀々鄭益恩、曾経折桂園」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「折桂」の読み・字形・画数・意味

【折桂】せつけい

科挙の試験に及第すること。〔晋書、郤伝〕武東堂に於て會す。に問うて曰く、自ら以て何如(いかん)と爲すと。對へて曰く、臣の賢良對策に擧げられて、天下第一と爲るは、ほ桂林の一枝、崑山の片玉のごときのみと。笑ふ。

字通「折」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android