精選版 日本国語大辞典 「折節」の意味・読み・例文・類語
おり‐ふし をり‥【折節】
[1] 〘名〙
① 何かが行なわれる、また何かの状態にある時点。ちょうどその時節。場合。機会。
② その時その時。その場合場合。
※伊勢物語(10C前)五五「思はずはありもすらめどことのはのをりふしごとに頼まるるかな」
③ 季節。時節。
[2] 〘副〙
① この時機において。ちょうどその時。折から。
※九冊本宝物集(1179頃)二「心中に我を念ぜよ、とぞおしへ給ひける。折ふし相応かさねてめし有て、祈り奉るほどに」
② 時々。時折。ときたま。
※虎寛本狂言・鈍太郎(室町末‐近世初)「私も折ふしは、文のおとづれをも致したう御ざったれども」
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