抛入花(読み)なげいればな

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「抛入花」の意味・わかりやすい解説

抛入花
なげいればな

茶花ともいう。桃山時代にみられるロマン的な様式生け花立て花の規則重視を否定し主観的で自由な創作主張佗茶成立とともに強調されその衰退とともに終る。作者には茶人が多く世俗で茶花という。現代の茶花は類型的であり多少異なる。作品図は茶会記によるしかない。 17世紀末には多数の作品図があるが,それらは説話によった想像図で真実であると断定しがたく,むしろ生花初期の形式と考えられる。

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