披露宴（読み）ひろうえん

精選版 日本国語大辞典

ひろう‐えん【披露宴】

〘名〙 めでたい事柄を広く発表するために開く宴会。結婚披露宴・就任披露宴など。披露。

※巴里に死す（1942）〈芹沢光治良〉序章「私もＸホテルの披露宴に招かれた」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ひろう‐えん【披露宴】

めでたい事柄を発表するため多くの人を招いてする宴会。ひろめの宴。「結婚披露宴」

出典　小学館

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

披露宴
ひろうえん

めでたい事柄を知らしめるために人を招いて催す宴会。ひろめの宴ともいう。一般的には，結婚式のあとに続けて，参列者に新郎新婦を紹介し，末永い親交と指導を願ってとり行なわれる結婚披露宴をさす。結婚式は婚姻成立の儀礼として宗教的な色彩が濃いが，披露宴ではさまざまな趣向が凝らされ，家長または仲人 (立会人) による新郎新婦の紹介，主賓・来賓の祝辞，乾杯，ウェディングケーキの入刀，お色直し，祝電の紹介，キャンドルサービス，両親への花束贈呈がほぼ定番となっている。新郎新婦の実家において，迎えの宴，別れの宴を別々に張る地域もあるが，結婚式場やホテルで双方の親族が一堂に会することが多くなった。政財界人や芸能人の豪華な披露宴にもみられるように，婚姻を，本人同士だけでなく，その家族や所属する集団を結びつける契機としてとらえ，なにを優先させるか，その順位によって披露宴に参列する人の範囲や数を決める傾向はまだ根強い。その一方で，当事者の意向を最優先し，ごく親しい知人，友人だけを集めて会費制の披露パーティを開くケースも増えている。

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