拗体(読み)ヨウタイ

デジタル大辞泉 「拗体」の意味・読み・例文・類語

よう‐たい〔エウ‐〕【×拗体】

《「おうたい」とも》漢詩律詩絶句で、一定平仄ひょうそくのきまりに合わないところのあるもの。

おう‐たい〔アウ‐〕【×拗体】

ようたい(拗体)

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精選版 日本国語大辞典 「拗体」の意味・読み・例文・類語

よう‐たい エウ‥【拗体】

〘名〙 漢詩の一体近体詩において声律・平仄(ひょうそく)などの規則に従わないもの。破格の詩体
四河入海(17C前)七「三体詩の拗体は皆如此ぞ」 〔文章弁体‐律詩〕

おう‐たい アウ‥【拗体】

〘名〙 漢詩の一体。一定の平仄(ひょうそく)の法を破って、奇句などを使用した律または絶句。
※四河入海(17C前)一七「三体詩の拗体は皆如此ぞ」 〔文章辯体序説‐律詩〕

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普及版 字通 「拗体」の読み・字形・画数・意味

【拗体】おう(あう)たい

詩の変格のもの。〔文章弁体、弁詩〕換句拗體、粗豪險怪の(ごと)きは、斯(こ)れ皆律體の變、學の先とするに非ざるなり。

字通「拗」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の拗体の言及

【絶句】より

…唐詩の五絶は,今体詩にならないものも多い)七言絶句〈楓橋夜泊〉張継(仄起式。李白の七絶などは,古詩として作られているものもある) 第1・第2句と同様の平仄の配列を,第3句・第4句に用いることも,拗体(おうたい)として許されている。【鈴木 修次】。…

※「拗体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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