普及版 字通 「拙(漢字)」の読み・字形・画数・意味
拙
常用漢字 8画
[字訓] つたない
[説文解字]
[字形] 形声
声符は出(しゆつ)。〔説文〕十二上に「巧ならざるなり」とあり、不器用の意。〔老子、四十五〕に「大巧は拙なるが(ごと)し」の語がある。守拙・養拙は高尚な生活態度とされ、芸術の分野においても重要な理念の一つとされた。
[訓義]
1. つたない、たくみでない、へた。
2. まずい、にぶい、おとる、役立たぬ、おろか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕拙 ツタナシ・カタクナシ・ニブシ・コロス 〔字鏡集〕拙 ツタナシ・ニブシ・カタクナシ・イツハルココロ・ヨ(コ)ロス
[語系]
拙tjiuat、黜thiutは声義近く、円滑に対して詰(きつくつ)なさまのものをいう。
[熟語]
拙悪▶・拙医▶・拙易▶・拙▶・拙艱▶・拙宦▶・拙眼▶・拙計▶・拙▶・拙見▶・拙工▶・拙巧▶・拙妻▶・拙射▶・拙手▶・拙守▶・拙匠▶・拙掌▶・拙誠▶・拙説▶・拙僧▶・拙速▶・拙直▶・拙惷▶・拙訥▶・拙筆▶・拙夫▶・拙婦▶・拙謀▶・拙朴▶・拙樸▶・拙昧▶・拙劣▶・拙陋▶・拙惑▶
[下接語]
拙・下拙・拙・宦拙・頑拙・鳩拙・計拙・蹇拙・言拙・古拙・語拙・工拙・巧拙・才拙・策拙・蚩拙・事拙・持拙・手拙・守拙・醜拙・笑拙・性拙・浅拙・粗拙・蔵拙・智拙・稚拙・駑拙・鄙拙・方拙・樸拙・笨拙・野拙・用拙・慵拙・養拙
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報