(読み)ショク

デジタル大辞泉 「拭」の意味・読み・例文・類語

しょく【拭】[漢字項目]

常用漢字] [音]ショク(漢) シキ(呉) [訓]ふく ぬぐう
〈ショク〉汚れをふき清める。ぬぐう。「拭浄払拭ふっしょく
〈シキ〉ふき清める。「清拭せいしき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拭」の意味・読み・例文・類語

ぬぐ・う ぬぐふ【拭】

〘他ワ五(ハ四)〙
① ふいてきれいにする。こすって除く。ふきとる。ふく
※虎明本狂言・庖丁聟(室町末‐近世初)「おっとのかほをぬぐひて、おっとをおふている」
※俳諧・笈の小文(1690‐91頃)「若葉して御目の雫ぬぐはばや」
② 恥・汚点などを消し去る。きよめる。そそぐ。
※夢の中での日常(1948)〈島尾敏雄〉「拭うことの出来ない罪悪のように」

ふ・く【拭】

〘他カ五(四)〙 布や紙などでよごれなどをふきとる。ぬぐう。
※俳諧・鳥のみち(1697)元祿七年六月廿一日大津木節菴にて「降まじる丸雪(あられ)みぞれの一しきり〈木節〉 手のひらふいて糊ざいくする〈芭蕉〉」

のご・う のごふ【拭】

〘他ハ四〙 手でふく。ふきとる。ぬぐう。
万葉(8C後)二〇・四三九八「ま幸くて 早還り来と ま袖もち 涙を能其比(ノゴヒ) むせひつつ 言問すれば」

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