拵遣(読み)こしらえやる

精選版 日本国語大辞典 「拵遣」の意味・読み・例文・類語

こしらえ‐や・る こしらへ‥【拵遣】

〘他ラ四〙
① うまく言いなだめて、相手を帰らせる。
源氏(1001‐14頃)東屋「こよひはなをとく返給ねと、こしらへやり給」
② うまく言いなだめるようなことばを、相手に言い送る。
※源氏(1001‐14頃)総角心一つにもて離れて思ふとも、こしらへやる限りこそあれ」
③ (「やる」は接尾語) 十分に言いなだめる。完全に言い慰める。
※夜の寝覚(1045‐68頃)一「姫君は〈略〉消えかへりたるさま、いひしらずあはれげに、うつくしきを、こしらへやらぬほどに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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