持仏(読み)ジブツ

デジタル大辞泉 「持仏」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぶつ〔ヂ‐〕【持仏】

守り本尊として居間に安置したり、身につけたりして常に信仰する仏像念持仏
[類語]仏像本尊石仏金仏木仏

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精選版 日本国語大辞典 「持仏」の意味・読み・例文・類語

じ‐ぶつ ヂ‥【持仏】

〘名〙
① 守り本尊として常に自分の居堂に安置し、または身近に置いて信仰する仏像。念持仏。
延喜式(927)一三「御仏名装束、御持仏一龕」
※俳諧・幻住菴記(1690頃)「持仏一間を隔て、夜の物おさむべき所などいささかしつらへり」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「持仏」の意味・わかりやすい解説

持仏
じぶつ

個人礼拝のため身近に置いた仏像。念持仏。個人の住宅に安置するため仏像は小型で,多く厨子持仏堂内に置かれた。旅に出るときに持運びが便利なように,小型の厨子入り仏像が造られた。法隆寺の『橘夫人厨子阿弥陀三尊像』,金剛峰寺の『諸尊仏龕 (枕本尊) 』などが著名。

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世界大百科事典(旧版)内の持仏の言及

【念持仏】より

…個人が朝夕に帰依礼拝する仏像で,単に持仏あるいは内仏(うちぼとけ)ともいう。また,枕辺近くに安置するところから枕本尊ともよばれる。…

※「持仏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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