持参(読み)じさん

精選版 日本国語大辞典 「持参」の意味・読み・例文・類語

じ‐さん ヂ‥【持参】

〘名〙
① (━する) 金品を持って行くこと、または、持って来ること。また、そのもの。
※中外抄(1137‐54)久安四年八月二四日二五日「両日於宇治小松殿見参〈略〉入柳筥持参之様覚候」
※俳諧・毛吹草追加(1647)上「長閑けさはけふ来る春の持参哉〈安都〉」
雑俳・削かけ(1713)「すみませぬ・持参もどしてさり給へ」

もて‐まい・る ‥まゐる【持参】

〘他ラ四〙 「持って来る」「持って行く」の意の謙譲語。持参する。
源氏(1001‐14頃)若紫僧都、琴をみづからもてまいりて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「持参」の意味・読み・例文・類語

じ‐さん〔ヂ‐〕【持参】

[名](スル)品物金銭を持っていくこと。また、持ってくること。「願書本人持参すること」
[類語]携帯携行必携携える持ち歩く持ち合わせる

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