持回(読み)もってまわる

精選版 日本国語大辞典 「持回」の意味・読み・例文・類語

もって‐まわ・る ‥まはる【持回】

〘他ラ五(四)〙
① 持ってあちらこちらへ行く。持ちまわる。
※俳諧・末若葉(1697)下「垣代(かいしろ)や持て廻れるけふの菊〈紫紅〉」
② へんに遠まわしな言い方ややり方をする。
評判記色道大鏡(1678)九「ことはりはきこへながらもってまはりたる文章」

もち‐まわり ‥まはり【持回】

〘名〙 一つの物や事柄が、受け取っては手渡しされて順次にめぐること。また、それぞれの間を持って回ること。
御堂関白記‐長和四年(1015)五月一三日「卅講五巻五也、依東宮御無持廻事、只置小廊」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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