指嗾(読み)シソウ

デジタル大辞泉 「指嗾」の意味・読み・例文・類語

し‐そう【指×嗾/使×嗾】

[名](スル)人に指図して、悪事などを行うように仕向けること。指図してそそのかすこと。
「その子供を―して親爺おやじの金を持ち出させた親ざるは」〈寅彦・さるかに合戦桃太郎
[補説]「しぞく」と読むのは誤り。
[類語]おだてる唆す仕向ける教唆駆り立てるけしかける

し‐ぞく【指×嗾/使×嗾】

指嗾しそう」の誤読

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「指嗾」の意味・読み・例文・類語

し‐ぞく【指嗾】

〘名〙 「しそう(指嗾)」を誤読したもの。
郵便報知新聞‐明治二四年(1891)一一月一三日「権貴者の指簇(シゾク)する所と為り」

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普及版 字通 「指嗾」の読み・字形・画数・意味

【指嗾】しそう

指図し、そそのかす。宋・軾〔石鼓〕詩 亂を厭(いと)うて、人方(まさ)に賢を思ひ 中興して、天爲に耆(きかう)(長老の人)を生ず 東のかた徐を征して、(かん)たる(叫ぶ)虎(かうこ)あり 北のかた犬戎を伏して、指嗾に隨はしむ

字通「指」の項目を見る

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