振子時計(読み)ふりこどけい

精選版 日本国語大辞典 「振子時計」の意味・読み・例文・類語

ふりこ‐どけい【振子時計】

〘名〙 振り子の等時性を利用した時計
※人形愛(1976)〈高橋たか子〉二「ティー・ルームには昔からあるらしい大きすぎる振子時計が掛っていた」

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デジタル大辞泉 「振子時計」の意味・読み・例文・類語

ふりこ‐どけい【振(り)子時計】

振り子の等時的振動を利用し、歯車や針を動かすようにした時計。振り時計。

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百科事典マイペディア 「振子時計」の意味・わかりやすい解説

振子時計【ふりこどけい】

振子の等時性を利用した機械時計。振子の等時性を発見したのはガリレオで,1583年ごろといわれているが,これを実際に時計に応用して精度のよい振子時計を完成させたのはホイヘンスである。ホイヘンスは1667年に特許を得ており,1673年には《振子時計》も出版している。以後振子時計は,脱進機改良動力源としてのぜんまいの使用,振子の改良などによってより精度の高いものとなった。電磁石の力で振子を駆動する電気式や電池式も登場したが,現在では水晶時計にとってかわられている。
→関連項目掛時計

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世界大百科事典(旧版)内の振子時計の言及

【時計】より

…その代表的なものは,振子,てんぷとひげぜんまい,アンクル脱進機である。ガリレイが振子の等時性を発見したのは1583年ころであるが,実際に精度のよい振子時計を完成したのはホイヘンスであり,1659年のことであった。腕時計の心臓といわれるてんぷ,ひげぜんまいの考案もホイヘンス(1675)の名誉に帰せられているが,弾性の法則で有名なフックも同じころにこの発明に成功していたといわれる。…

※「振子時計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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