捨仮名(読み)すてがな

精選版 日本国語大辞典 「捨仮名」の意味・読み・例文・類語

すて‐がな【捨仮名】

〘名〙
漢文を訓読する時、漢字意味を日本語にいい替えるために、助詞助動詞活用語尾の類を漢字の下に小さく添えて書くかなのこと。送りがな。
※俳諧・広原海(1703)一〇「導引や書の捨かなに返り点
促音拗音などを表わすのに用いる小さな字。「つ」「や」「ゆ」「よ」「イ」「オ」の類。
③ 他の読み方をされるおそれのある漢字の読みの最後一字をかたかなで、その漢字の下に小さく添えたもの。これによって、その場合の読み方をはっきりさせる。「様(さん)」「二人(ふたり)」の類。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「捨仮名」の意味・読み・例文・類語

すて‐がな【捨(て)仮名】

送り仮名2」に同じ。
促音拗音などを表すのに用いる小さく記された仮名文字。「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」の類。
漢字で書かれた語の読み方をはっきりさせるために、その読みの最後の一字を片仮名で漢字の右下に小さく書き添えたもの。「様(さん)」「一人ひとり)」の類。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android