捩摺（読み）モジズリ

デジタル大辞泉

もじ‐ずり〔もぢ‐〕【^×捩^×摺】

１ ネジバナの別名。《季 夏》
２ ⇒忍摺しのぶずり

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

もじ‐ずり もぢ‥【捩摺】

〘名〙

① 忍草の葉を布帛に摺りつけて、もじれ乱れたような模様を染め出したもの。また、ねじれ乱れたような模様のある石に布をあてて摺りこんで染めたものともいう。古来、陸奥国（福島県）信夫郡から産出する絹織物の模様として和歌・俳諧に多く歌われている。しのぶもじずり。しのぶずり。

※袖中抄（1185‐87頃）一八「顕昭云、しのぶもぢずりとは陸奥の信夫郡と云所にもぢずりとてみだれたるすりをする也」

② 植物「ねじばな（捩花）」の異名。《季・夏》

※俳諧・毛吹草（1638）二「六月 〈略〉もぢずり」

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

捩摺 (モジズリ)

植物。ラン科の多年草,園芸植物。ネジバナの別称

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」