捩込・捻込(読み)ねじこむ

精選版 日本国語大辞典 「捩込・捻込」の意味・読み・例文・類語

ねじ‐こ・む ねぢ‥【捩込・捻込】

[1] 〘他マ五(四)〙
① ねじってはめ込む。ねじり入れる。ねじりこむ。
微光(1910)〈正宗白鳥〉八「心(しん)を捩込(ネヂコ)んだランプ
② 無理に入れる。強引に押し込む。また、無造作に入れる。ねじりこむ。
浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中「そんなら是で拾貫分。相場は十三木綿巾着ねぢこんでこそ帰りける」
[2] 〘自マ五(四)〙
相手失言失敗などをなじる。また、文句を言いに押しかける。強く抗議する。ねじりこむ。
※咄本・初音草噺大鑑(1698)二「自分はしらしぼり伽羅(きゃら)の進(しん)と云者なりと、なをなをねぢこめば」
② 押し入る。はいり込む。ねじりこむ。
歌舞伎・高麗大和皇白浪(1809)五立「二三百両、是斎めに掴ませて、後の月から捻(ネ)ぢこんだも、大きな仕事を目論まうため」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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